「自分で考えろ」と上司から丸投げされたときに使える思考方法

デキる上司ほど、「自分で考える部下」を重用します。当たり前ですが、上司一人の時間は有限なので、「部下に任せられる部分はできるだけ任せたい」と考えているからです。

ですから、事あるたびに「どうすればいいですか?」とあまり考えずに聞きに来る部下に対して、「聞かないよりはいいけど、少しは自分でも案を考えて来いよ」と思っているでしょう。

しかし、「自分で考えろ」とは何をせよと上司は言っているのでしょう。

このポイントがわからずに的を外したことを上司に言い、更に上司から「使えない奴」と思われてしまうことはできれば避けたいものです。

今回は「自分で考えろ」と言われたときどのように考えるべきか、その型をお伝えしようと思います。

0.「自分で考えろ」と言われるのはこんなシーン

上司が「自分で考えろ」というシーンは、どんなシーンでしょうか。

おそらく、何かしら仕事を任されたときに、どこから手を付けてよいかわからない、そこで上司に聞くと…「自分で考えろ」という返事が返ってくる、そんなイメージではないでしょうか。

例えば、商品のチラシ作りを任されたとします。「チラシ作りなんて初めてで、何をしたらよいかよくわからない…。」とあなたは思っています。

そこで上司に「どうやって作ればいいですか?」と聞いたところ、「自分で考えろ」と言われてしまった…。ありがちなシーンなのではないかと思います。

この場合あなたはどうすべきでしょう。

 

1.まずは、「成果」を明確にする

どんな仕事であっても、重要なのは「成果」です。企業は成果をあげるために存在しているわけですから、すべての仕事において成果を求められることは明白です。

ですから、最初に手を付けるべきは「チラシ作成」の成果を考えることです。

  • 誰に見て欲しいのか?
  • どんな反応が欲しいのか?
  • どのくらいの反応が欲しいのか?

この仕事は何のためにするのか、を明確にすることから始めます。これは全ての仕事に共通します。

資料を作ることも、テレアポをすることも、提案をすることも、レクリエーションの企画を立てることも、すべて「成果」を明確にすることから始めます。

上司に質問する場合は「チラシによって達成したい成果を、教えて頂けないでしょうか。」と聞きましょう。

「既存顧客に渡して、夏のキャンペーンに申し込みをもらいたい。200社以上が目標だ」といった形で教えてもらえるでしょう。

 

2.成果を達成するための「仕事」を洗い出す

成果が明確になったら、それを達成するための仕事を洗い出していきます。

まずは、自分である程度書き出してみましょう。書き出すことで、頭の中が整理され「どこから手を付けてよいかわからない状態」を避ける事ができます。

  • キャンペーンの内容を◯◯さんに聞く
  • 過去の事例を調べる
  • 既存顧客のどういった人が読むのかを明らかにする

そして、ある程度書き出してみたところで、上司や先輩に仕事が漏れていないかどうかを確認しましょう。

残念ながら自分だけで行った洗い出しには、抜け漏れがあります。ですが、この洗い出しをやった後に、上司へ聞けば「自分で考えましたが、他にありますか?」と言うことができます。

おそらく何人かの人に聞くと、

・どんなファイル形式で作るのか
・チラシをどのように印刷するか

といった実務的な話から、

・コンセプトは正しいか、印刷する前に権限者に確認する
・キャッチコピーのレビューを受ける

など、自分だけではできない部分についての指摘を受けることもできるでしょう。

 

3.「仕事」のスケジュールを作って、一つ一つこなしていく

最後は納期に関連する部分です。以下にクオリティが高いものを仕上げても、納期に遅延してしまっては元も子もありません。完璧な出来を目指すより、納期を守って「そこそこ」の出来のほうがビジネスでは良いとされます。

したがって、スケジュールを自らきちんと管理しなければ、なりません。

具体的には以下の手順でスケジュールを作ります。

  1. 上で洗いだした仕事を実施する順番に並べる。
  2. 人に頼まなければならない仕事も、その順番に組み込む。(同時に2つの仕事が平行に進むイメージです)
  3. 一つ一つの仕事に納期を設定する。
  4. 合算して、すべての仕事の終了予定日を算出する。
  5. 上司の許可をもらう。
  6. 上司から「もう少し前倒しできないか」という要求があれば、ひとつひとつの仕事を見直し、終了予定日を早めるようにスケジュールを組み替える。

スケジュールを作った後は、予定日と実際の終了日を対比し、もし遅れがあるときは上司に報告し、指示を受けます。

 

4.まとめ

以上のように「自分で考えろ」という要求は、単に「頭で考える」ということだけを要求されているわけではありません。

自分で「仕事の成果」と「やらなければならないこと」、そして「進め方」のすべてを「考えろ」と言われていることに気づく必要があります。それが、「仕事の型」なのです。

これができるようになれば、あなたは「上司から仕事を任せてもらえる、頼れる部下」になることができるでしょう。

健闘を祈ります。

 

この記事を書いた人
安達裕哉
経営・人事・ITコンサルタント。ティネクト株式会社代表取締役。世界4大会計事務所の1つである、Deloitteに入社し、12年間経営コンサルティングに従事する。1000社以上の大企業、中小企業にIT・人事のアドバイザリーサービスを提供し、8000人以上のビジネスパーソンに会う。自身の運営するブログ「Books&Apps」は月間PV数150万以上。
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