あとがき~評価面談でやってしまいがちな「よくある間違いパターン」

研修後記
日々、人事制度に関するコンサルティングを行っているのですが、クライアントからの要望は大きく2つに分かれます。

1つ目は、人事制度を作りたい、改定したいといった制度構築に関するものです。

2つ目は、人事制度を作った後の運用をサポートに関するもので、最近は運用サポートのコンサルティングが多くなってきています。

人事制度の運用と一口に言っても、そのシーンは多岐にわたりますが、代表的なシーンとして挙がるのは、部下に対する評価面談です。

弊社では、人事制度が「作ってお終い」にならないように、月に1回は育成を意図した評価面談をやっていくことを推奨しています。

世の中でも月1面談が推奨されているようで、月1面談を“1on1”とちょっとお洒落に呼ぶのが今風です。

ということで“部下との面談”の質を上げていくことが、クライアントから弊社に対する期待になったりします。

現状把握をするためにクライアントの評価面談に同席してみると、すぐに面談の問題に気づきます。

見ればすぐにわかりますので、経営者、人事部の皆様にも、面談同席を推奨しています。

評価者、被評価者の特性にもよりますが、以下のような問題が起こっていることが多いです。

前回の面談で決めたアクションの振り返りがない。もしくは、アクション自体が設定されていない。
評価者が一方的に話している。
課題や、できていないことの指摘に終始している。(褒めや労いがない)
期初にバタバタしていたせいで、目標が設定されていない。
評価シート、キャリアシートを上から順に1つ1つ確認していくので、面談時間が長い。1つ1つの掘り下げが弱いため、印象に残らない。
部下の本音を引き出そうと、雑談ベースですすめるのは良いのだが、雑談に終始している。
月1面談をやっているようで、実はやっていない。(日々のコミュニケーションで、面談を何となくやっていると思っている)

①~⑦の間違いをしてしまうと、面談が部下の成長につながりません。

結構、致命的な間違いだと思いますが、面談同席した際によく見かけます。

皆様の会社では、人事制度の運用状況を把握するために、どんな取り組みを行っていますか。

良いやり方があれば是非教えてください。