あとがき ~ 自分の人生を生きる キャリア研修

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キャリアを扱う研修を実施する際、必ず思い起こす言葉があります。

それは、半年間の実践型リーダー育成プログラムに参加していた女性メンバーから放たれた言葉。

『自分の人生の手綱は誰にも渡さない、たとえ大好きな夫や子供でも!!!笑』

くったくのない笑顔と、ケラケラっと明るく、よどみないその声は昨日のことのように生々しくよみがえってきます。

そんな彼女も数年前キャリアについて考える時間を持つまでは、「プレイヤーとリーダー業務の両輪、そして子育てとの両立で○○をやらなきゃ、次はこれをしなきゃと目の前のことに精一杯で子供に怒鳴ってしまったり、そんな自分に嫌気がさしたり、なんでこんな人生なんだろうと思いながら過ごしていた」と話してくれました。

キャリア研修は同期、同年齢の方で実施することが多いですが、そのたたずまいや表情は様々。

  • 前向きにイキイキと自分らしさを発揮していらっしゃる様子の方
  • 思うようにならない仕事や人間関係に対して、会社や他者に批判的な気持ちを抱えた状態で怒りや戸惑いの感情を赤裸々に話される方
  • 自分ではどうしようもできないと感じてご自身も辛そうにしていらっしゃる方

演習「人生曲線」を通してこれまでの人生を共有頂くと、イキイキとご自身のことについて話をされている方も、会社や世の中に対する不満を口にされている方も、これまでの人生の道のりは決して平坦ではなく、良い時もどん底の時も経験されて今があることがわかります。

両者の違いは何か。前者の方々は人生の出来事を自分のとった行動の結果責任として受け止め、自分の人生を生きているということではないかと思っています。

女性活躍の一環としてのキャリア研修、会社とともに人生を歩んできた50歳の方を対象としたキャリア研修のご相談を多く頂いています。

一旦立ち止まって、「自分」を見つめてみる時間を持つこと。そして、同じ時代や環境の中で生きてきた同期や同世代同士で認め合い、語り合い、多いにフィードバックし合うそんな時間を空間を大切にしています。

あなたの組織では、大切な社員一人ひとりのキャリアに関してどのような支援を実施していますか?